このたび、当院の看護師2名が「第8回日本在宅医療連合学会大会」に参加し、ポスター発表をしてまいりました。会場は北海道・札幌コンベンションセンター、開催は2026年7月4日(土)・5日(日)の2日間でした。
日本在宅医療連合学会とは
日本在宅医療連合学会は、在宅医療に関わる多職種(医師・看護師・薬剤師・リハビリ職・ケアマネジャーなど)が集まり、日々の実践や研究成果を持ち寄って学び合う学術団体です。年に一度の大会では、全国から多くの在宅医療の担い手が集まり、口演やポスターでの発表、シンポジウム、実技セミナーなどが行われます。当院からは看護師2名が参加し、日頃の在宅ケアの取り組みをポスターにまとめて発表してきました。
初めて学会発表する方へ――事前に知っておくと安心なこと
今回初めて学会に参加・発表した看護師から、「こういうことが事前にわかっていると助かる!」というリアルな声をまとめました。これから初めて学会発表に挑戦する方の参考になれば幸いです。
ポスターは外注しなくてもOK。費用はかけ方次第
今回はポスターを外注し、160×90センチの大きな一枚物を作成しました。こちらのサイズは規格外サイズで外注するとなかなかお高く、費用は約4,000円弱(「ポスターラボ」で依頼。検索した限りでは最安値クラスでした)。実際に会場に行ってみてわかったことですが、ポスターを張る板より小さくてもよいので、少しサイズが異なっていても問題なさそうでした。また、印刷会社に外注している方は半分ほど。A4用紙やA3用紙をつぎはぎして貼り合わせているスタイルもそこそこ見受けられました。内容がしっかり伝われば、掲示方法はさまざまでOKという雰囲気なので、費用を抑えたい方は自前印刷のつぎはぎスタイルでも十分だと感じました。
服装はオフィスカジュアルでも全然OK
今回は晴天で汗ばむ、2日間でした。服装はかしこまったスーツでなければならない、ということはなく、オフィスカジュアルでも全然OKな雰囲気でした。ただ、発表者はジャケットを羽織っている方が多かった印象です。暑さ対策と見た目のバランスを取るなら、涼しめの服装+発表時にさっと羽織れるジャケットを持参すると安心かもしれません。
初参加の看護師の感想
初参加の看護師は、会場に並ぶポスターを隅々までじっくりと見て回り、気になった発表は直接説明を聞いて回りました。全国の他施設の工夫や、同じような悩みへの向き合い方に触れることができ、「こういうアプローチがあるのか!」と新しい気づきの連続だったそうです。普段は院内や地域の中で完結しがちなケアの視点が、全国の実践とつながることでぐっと広がり、「学びも交流も本当に面白かった」ととても良い刺激を受けたようです。
NPWT(陰圧閉鎖療法)の実技試験にも挑戦
今回の学会では、看護師2名がNPWT(Negative Pressure Wound Therapy:局所陰圧閉鎖療法)の実技試験にも挑戦してきました。NPWTは、創をフィルムで密封して専用の機器で陰圧(マイナスの圧)をかけ続けることで、余分な滲出液を除去し、創面の血流や肉芽の形成を促して創の治癒を助ける治療法です。褥瘡(じょくそう)や難治性の創を抱える方も多い在宅の現場では、適切に使えると大きな強みになるスキルです。
在宅医療の学会という場でこうした実技試験を受けられるのは、日々のケアの質を高める貴重な機会です。結果は後日判明予定ですので、わかり次第またご報告できればと思います。
来年に向けて
今回の発表と他施設の取り組みから、多くのヒントと学びを持ち帰ることができました。この経験を次につなげるために、来年に向けた新しい研究テーマも準備していきたいと考えています。日々の在宅ケアの中にある「もっとこうしたら良くなるのでは」という気づきを大切にしながら、テーマを詰めていきます。
